眞葛ミュージアム
2025.7.10
日経新聞(全国版)に記事が掲載されました
宮川香山 眞葛ミュージアム 山本館長(弊社社長)が眞葛焼について取材いただき、日経新聞 全国版 に掲載されました。
「若冲に続く眠れる宝」
「宮川香山 眞葛ミュージアム(横浜市)の山本博士館長は「初代の作品は斬新で釉薬(ゆうやく)も変化に富む。陶磁器に花鳥や小動物の彫刻的装飾をリアルに施す高浮彫(たかうきぼり)が評判を呼び、世界的な人気を集めた」と力を込める。」
「工芸品で圧倒的な独創力を示すのが明治から昭和にかけての眞葛焼だ。京都・眞葛ケ原出身の初代宮川香山が輸出向け陶磁器製造のために横浜で開窯。1876年(明治9年)、米フィラデルフィア万国博覧会で銅牌(どうはい)を受賞して以降、欧米の万博で受賞を重ねた。ところが1945年(昭和20年)の横浜大空襲で壊滅的被害を受け、その後閉窯。「幻のやきもの」といわれるようになる。」
「初代香山の代表作「褐釉蟹貼付(かつゆうかにはりつけ) 台付鉢」は楕円状の口縁部を持つ鉢の内面から外面にかけて透明感のある褐色と青みを帯びた釉薬が流しかけられている。前面には大小2匹の渡り蟹(がに)が重なり合った彫刻的装飾が付いている。渡り蟹は本物と見まごうほど写実的だ。「釉薬のかけ方は岩肌にかかる波しぶきのよう。エネルギッシュで大自然を感じさせる」(山本館長)。
日本経済新聞 2025年7月9日 全国版より


